はっぴ
弊社では、実際の袢天の製作前にAdobe Illustrator(アドビ イラストレーター)を使用し、アウトラインデータを作成しております。
その作成したアウトラインデータをご確認いただくことにより、仕上がり前におおまかな完成イメージを掴んでいただけます。
染色に関しては、基本的に綿や麻などの植物性天然繊維の染色では広く業界に使用され、耐久性も強い反応性染料染で染色していますし、染色技法も刷毛引き本手染、スクリーン染、インクジェット染と、ご予算やニーズを汲み取った提案が可能です。
刷毛引き染は、裏までしっかりと染料が透るので色に深みと高級感があり、色境の白糸目には型糊置き技法ならではの柔らかさがあります。
スクリーン染やインクジェット染は、刷毛引き染では表現しづらい細かな図案にも対応可能です。
縫製面では、袖裏、肩裏と呼ばれる補強当て布を基本的に縫い付けていますので、強度面での安心感や高級感があります。
末永く使用していただけるように取り扱い説明書も納品時にお渡ししていますので、ご安心ください。
製造工程の一例
製版
データ作成で作ったアウトラインデータを元にプロッターで型紙をカットし、型枠に貼ります。
型糊置き
製版工程で完成した型を利用して防染糊を置きます。糊が置かれた部分が、最終的に白で染め上がります。
調色
お預かりしている見本を参考にして粉末染料の配合をし、染料(液体)を作ります。一度作った染液は、調整ができません。イメージと違った色になった場合は、最初からやり直しとなってしまいますので、かなりの時間をかけます。過去に作成したカラーサンプルが調色のための財産と言っても過言ではありません。
染色(引き染)
刷毛を利用し生地に染料を引きます。時間をかけすぎるとムラになるので、手早くきれいにリズミカルに引いていきます。染物屋らしいダイナミックな工程で、見応えがあると思います。
色止め・水元・乾燥
染色後、生地全体に溶剤を、刷毛を使用して塗ります。所定の時間放置すると、化学反応で染まり、そのあと不純物や余剰染料を除去するために水元工程にて洗います。
縫製
生地を裁断し、袖、本体、襟を縫い付けて、仕上げアイロンをかけ完成です。
お見積りに関して
お見積りの際は、お知らせいただく必要事項がございます。ご準備した上でご連絡いただきますと円滑なご対応ができると思います。
必要事項
- 寸法(身丈×身幅)
- デザイン(口頭では伝わらないので、必ずお見せください)
- 色数
- 着数
- 生地種類(見本がある場合は、それをご持参ください。電話やメールでの対応の場合は、弊社はっぴ・袢天の一般的なものでのお見積りとさせていただきます。)
注意事項
着数によっては、ご希望の染色技法を選べない場合がございます。例えば1着ですと基本的に型糊置き刷毛引き染での製作となります。また、グラデーションが多用されているようなものは、お断りしておりますので予めご理解ください。
仕上がり寸法は、生地の伸縮や、手仕事での製作であるため、多少の誤差が生じます。こちらも予めご理解ください。