新湊の獅子舞の特徴

インターネット上には演目やお囃子などの情報はありふれていますので、そこはおさらい程度に触れつつ、新湊地区の獅子舞の特徴について、染物屋だからこそ分かる情報をメインに盛り込んでおきました。最後まで読んで頂ければ幸いです。

演目の特徴

ストーリー性があり、見る人を楽しませてくれる演目が多く、また天狗や獅子は、お囃子や掛け声に合わせて小刻みで滑らかに動いている印象を受けます。当店に来られたお客様から伺ったのですが、伝統を継承しつつも新な演目も創作しているとのことでした。

新湊系の獅子舞
「傘」を使用する新湊系獅子舞の特徴的な演目

太鼓は、2.3人で叩くので刻みが多く、一人では出せない繊細さとダイナミックさを兼ね備えており、笛のメロディーと相まって何とも形容しがたい雰囲気で、私個人の感想ですが、ある種能楽のような幽玄さを感じました。

獅子舞胴幕の図柄

使用される色数が非常に多く、獅子毛の箇所にピンクや黄色、オレンジ、などの原色も使用され派手で華やかな印象のものが多いです。とある染物屋の先輩方(引退)から聞いたのですが、昔新湊に胴幕を製造していた染物屋がおられて、その方が、他のライバルの染物屋と差別化をはかるために色数を増やしたりカラフルにしたりされたことが理由ではないかと言われています。

新湊地区獅子舞胴幕
原色も使用された明るい華やかな印象の新湊地区の胴幕 2016年に当店で製作

ある意味、色数も多いので染物屋泣かせの胴幕と言えるかもしれませんね(笑)。もちろん仕上がった時の達成感や喜びもひとしおです。

胴幕のサイズ

どこを基準に大きい小さいと定義すれば良いか分からないのですが、新湊の胴幕は中に入る人数が多いものが多く全体的にその分長いものが多いです。高さ(下がり)に関しては弓張蚊帳(胴幕内部に竹を通して中の人はそれを持つタイプ)が多い砺波や小矢部と比較するとそこまでですが、振り蚊帳(手で直接胴幕を持って振るタイプ)がメインの地区(氷見、高岡、新湊)の中では、高いもの(下がりが長い)が多いです。

他にも魅力や特徴はまだまだあります。

新湊の獅子舞の特徴は、まだまだありますので今後も当記事に追記させていただきます。最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後にちょっと当店からのご案内です。

当店では富山県内外問わず全国に胴幕を納品させて頂いております。獅子舞胴幕の製造依頼で、「ちょっと相談にのって欲しいなあ」ということがありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。誠心誠意ご対応させて頂きますので、今後とも当店並びに当サイトをよろしくお願いいたします。

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